J1清水エスパルスの新戦力紹介連載の第7回は、C大阪から完全移籍したDF片山瑛一(29)。GK以外の全てのポジションをこなせる知性派が、チームを縁の下から支える。

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片山の最大の長所はユーティリティー性だ。「ポジションへのこだわりはない。どこで出場しても、良さを出すのが持ち味」。チームの状況に合わせて、求められる場所で実力を発揮する。

プロ入り後はFWでの出場が多かったが、現在は中盤や最終ラインに至るまで、プレーの幅を広げている。「当初はFWだったが、守備で相手の攻撃をはめていくのも好き。自分の興味が広がり、自然と複数のポジションができるようになった」と振り返った。清水加入後の実戦では、主にサイドバックで起用されている。

昨季までセレッソ大阪に在籍。ロティーナ監督(63)の指導を受けた。清水でもタッグを組むこととなり、チームで最も指揮官の考えを理解している選手といえる。「戦術的な引き出しが多い。相手の強みと弱みを分析して、自分たちの良さをピッチで表現させてくれる」と、絶大な信頼を寄せている。

ゴールに直結するロングスローも相手の脅威になる。コツは「体をしならせ、力を指先に集中させて投げること」と明かす。「相手に圧力がかかるので、最大限に生かして得点につなげたい」と力を込めた。

理想の選手像を「気の利く選手」と話す男が、チームに必要不可欠な存在になる。【古地真隆】

◆片山瑛一(かたやま・えいいち)1991年(平3)11月30日、埼玉県生まれ。小学生の頃にFC鶴ケ島(埼玉)でサッカーを始める。川越西中、川越高を経て、一般入試で早大スポーツ科学部に進学。14年にファジアーノ岡山へ加入。18年にセレッソ大阪に移籍した。180センチ、77キロ。利き足は右。