鹿島アントラーズのザーゴ監督(51)が15日、17日のアウェー・アビスパ福岡戦に向けオンライン取材に応じ、優勝戦線を予想し「上位から引き離されないために勝つことが重要」と気を引き締めた。

今季はザーゴ体制2年目で、メディアなどで川崎フロンターレとともに優勝候補に挙げられるなど、周囲の期待も大きい。指揮官は「候補に挙がることは非常に光栄」とし、今季の優勝争いを、川崎F、横浜F・マリノス、名古屋グランパスを含めた4チームになると予想した。

ザーゴ監督 フロンターレは5、6年前から改革を行って、ここ4年で3回優勝している。同じ監督、ほぼ同じメンバーで連係連動の面では断トツ。その中で絡むのがアントラーズ、マリノス。マリノスも補強して大分、調子上がっている。グランパスもかなりの戦力アップをしている。今は得点こそ多くはないが、勝つサッカーを目指してやっている。おそらくその4チームの優勝争いになると予想しています。

鹿島が開幕戦で清水エスパルスに敗れたことを「計算外の出来事」と述べ「その中でも現状のチーム状態はいい内容。それを、結果につなげないといけない」とした。

昨季は、メンバーを大幅に入れ替え、MF荒木、松村、FW染野ら高卒新人を積極的に起用した。今季を見据え若手に経験を積ませる指揮官の思惑もあった。その思惑通り、今季はMF荒木が開幕3戦連続となる4得点を挙げるなど成長が著しい。さらに、まだ入国できていないMFピトゥカ、カイキのブラジル人2選手を補強している。指揮官は「いつ入国できるかが唯一の不安」としているが、2人の助っ人が加入後、さらに戦力に厚みをもたせて、上位戦線に食い下がる覚悟だ。