鹿島アントラーズは複数のアクシデントが重なり、アビスパ福岡に敗れた。試合前には、ベンチ入り予定の選手が家庭の事情でベンチ入りできず、規定の18人から1人少ない17人で戦うことに。試合でも前半30分にMF和泉が右足もも裏をおさえ負傷交代。前半37分にはDF関川が相手FWに危険なスライディングタックルをしてレッドカードをもらい1発退場。後半24分にはMF土居が右足を痛め負傷退場となった。

今季初の遠征で苦しい戦いを強いられたが、数的不利を感じさせない攻撃でゴールに迫る攻めの姿勢は貫いた。昇格組に取りこぼしが許されない中で勝ち点を失い、ザーゴ監督は「予想しなかった敗戦になった。ただ、収穫として選手の意欲、あきらめない姿勢が見られた。選手たちをたたえたい」と言葉をしぼり出した。

開幕前は優勝候補に挙げられたが、開幕4試合を終え(第2節のガンバ大阪戦は中止)、1勝2敗1分け。昨季に続き開幕ダッシュが切れていない。DF犬飼は「去年、最悪のスタートで、今年は開幕ダッシュを目指して取り組んできていたが、なかなかうまくいっていない。でも、終わったこと。負けた後、ロッカーでも、次の試合勝たないと、とみんなで話し合っていた。次だと思います」。21日にはホームで開幕5連勝中の名古屋グランパス戦を迎える。常勝軍団の意地をホームで見せつける。