アスルクラロ沼津が、2年連続で開幕戦を勝利で飾った。ホームでFC今治に1-0で完封勝ち。DF浜託巳(24)が、決勝ゴールを決めた。

前半31分、左サイドバックの浜が、右からのクロスに大外から猛然と飛び込んだ。タイミング良く頭で合わせて左隅へ流し込んだ。2シーズンぶりのゴールに「すごく良いクロスが来た。空いたスペースへ迷わずに走り込んだ」。得点後は仲間にもみくちゃにされ、手荒い祝福を受けた。「愛を感じました」と笑みがはじけた。

プロ2年目の昨季は、リーグ戦8試合の出場にとどまった。「『今年こそ』という思いだった」。開幕スタメンを勝ち取り、起用に結果で応えた。「今季は多くの得点に絡めるよう、どんどん前線へ顔を出していきたい」。持ち味の攻撃参加にさらなる磨きをかけていく。

集中力を保って逃げ切った。シュート数は、沼津の6本に対して今治は11本。何度かピンチを迎えながらも、Jリーグ初出場のGK大友竜輔(20)が好セーブを連発して完封勝ちに貢献した。「無失点で抑えることができて良かった」。序盤の決定機では、素早い飛び出しでセーブ。失点の危機を救った。「焦らずに落ち着いて対処できた」と胸を張った。就任2年目の今井雅隆監督(61)は「ゲーム全体を通じて、粘り強く守り切れたのは大きな収穫」とうなずいた。

開幕2連勝の懸かる次節は28日、アウェーでヴァンラーレ八戸と対する。【古地真隆】