J1ベガルタ仙台に「ブラジルのひげ男爵」が加わった。

新型コロナウイルス感染防止による14日間の待機期間を経て、ボランチを主戦場にするMFフォギーニョ(28=アヴァイFC)が25日、仙台市内で行われたチーム練習に合流。その後、オンラインで入団会見を行った。

背番号「35」をまとい、中盤で激しいプレーを示す。「ポジションはボランチでよくプレーしていて、特にマークの付き方や相手と戦うところでは強度を高くプレーすることが得意。Jリーグも強度が高く、プレースピードが速いと聞いているので、ブラジルで培った特長を生かし、攻撃でも仲間を助けたい」。MF松下、上原らとレギュラーを争いながら、チームの「心臓」として攻守で貢献するつもりだ。

口コミが入団につながった。かつて日本でプレーしたブラジル時代のチームメートや知り合いが何人かいて、「『日本は本当にいい文化で、国民性がいい』と聞き、いつか日本でプレーしたいと思っていた」。チームに合流する前はブラジルでパーソナルトレーナーとともに1カ月ほど練習。来日後の隔離期間は仙台のフィジカルコーチに与えられたメニューをこなした。

トレードマークは唯一無二のひげだ。「4年前から伸ばしていて『フォギーニョと言えばひげ』になっている。自分も妻もひげが好きで、長い間(ひげと)一緒にいる」。仙台は開幕10戦未勝利で降格圏の19位に低迷する。「まだ満足してはいけない順位にいる。もっと努力して高い位置に行けるようにしたい」。チームを浮上させる救世主になる。