名古屋グランパスは29日のホーム川崎フロンターレ戦で、マッシモ・フィッカデンティ監督(53)がベンチ入りできない緊急事態が起きた。この日、同監督にのどの痛みがあり、Jリーグ規約によって試合に臨む予定だった選手、スタッフに新型コロナウイルスのオンサイト(現地)検査を実施。同監督は結果が判定保留となり、ベンチ入りの要件を満たせなかった。

その他の選手らは全員陰性が確認され、同じイタリア人のブルーノ・コンカ・コーチ(56)が代行で指揮を執った。0-4で惨敗した同コーチは「(結果が)出てしまったのは(監督不在の影響を)認めざるをえない」と話した。

オンサイト検査は20日の公式戦から導入され、Jリーグが従来実施している2週間に1度の公式検査に加え、試合直前に感染者やその可能性がある症状が出た場合、試合開始3時間前にJリーグ指定のキットを用いて検査する制度。