J2アルビレックス新潟の“超速”ドリブラー、MF本間至恩(20)が左サイドをぶち抜き、2戦連発の今季5ゴール目を狙う。

9日のホーム松本山雅FC戦に向け、8日は聖籠町で調整。ボール回しやセットプレーの確認を行った。チームは3連勝で首位を走る。本間は「チームはいい状態。必ず勝ちたい」と意気込んだ。

今季も背番号10を背負う本間は好調を維持。逆転勝利となった敵地での5日の大宮アルディージャ戦(3○2)。1-2の後半24分に得意のカットインから同点弾を挙げた。「試合を通して、いいプレーは少なかったが、ゴールでチームに流れを持ってくることはできた」と振り返った。第12節を終えた時点で4得点4アシスト。高木がこれを上回る6得点9アシストを記録するが「自分の感覚として、この(自分の)数字は悪くないと思う。ヨシ君が取りすぎ」と笑顔を見せた。

プロ3年目。試合のたびにドリブルのすごみが増し、ファウル覚悟で止めに来る相手DFを引きずりながらでも好機を演出するシーンが多くなった。第11節のホーム・ジェフユナイテッド市原・千葉戦(2○0)では力強い突破で相手をはがし、FW谷口海斗(25)の得点をお膳立てもした。要因は昨季から続ける体幹トレーニング。「無理な体勢になっても、踏ん張れるようになってきた。今後も続けていく」。

松本戦は昨季1勝1敗(1○0、1●3)。本間は「守備が堅くスペースを与えてくれないと思うが、個で打開出来ればチャンスは来る。積極的に仕掛けたい」と強気の姿勢を貫く。【小林忠】