若手が躍動するサガン鳥栖に新たなフレッシュマンが加わった。来季新加入が内定している立正大4年のDF孫大河(21=正智深谷)だ。

6日に新加入内定が発表されたばかり。早くも19日のルヴァン杯アビスパ福岡戦で、特別指定選手として後半30分にCBで“プロデビュー”した。

「サッカーをやる上で気持ちを出すことを大事にしている。どんな状況に置かれても気持ちを出しやるべきことにアタックしたいと思い出した」

気合を前面に押し出す。武器の左足からのロングフィードで攻撃にアクセントを加えるなどセンスを見せた。ただプレー時間は短くチームも大敗。プロの世界を肌で感じて「ボールの持ち方や、パスの質を突き詰めていかないといけない」と反省もあった。

複数クラブから誘われたが鳥栖入りを決めた。逸材は「金明輝監督の熱い姿勢や鳥栖のサッカーに魅力を感じた。練習参加して正式なオファーをいただきました」という。

自らの特長は「利き足の左から角度のあるキックが蹴れること。187センチあるので高さには自信がある。ヘディングは負けないのが持ち味です」と言い、空中戦や球際の強さがある。今後守備の要になる可能性を秘めている。

さらに、鳥栖には流通経済大4年のMF佐藤響(21=水戸啓明)とMF菊地泰智(22=流通経大柏)も来季の新加入が内定している。若手育成に定評がある金監督の下、新たな即戦力ルーキーの誕生が期待される。【菊川光一】