J1清水エスパルスは、引き分け以上で自力での1次リーグ突破が決まる一戦へ臨んだ。15日のリーグ名古屋グランパス戦(0●3)から先発7人を変更。ボランチにDF立田悠悟が入った。

開始早々のチャンスを生かして先手を奪った。前半2分、MF西沢健太の左サイドからのFKをDF片山瑛一が大外で合わせて先制。今季加入後初ゴールを決めた。戦前にロティーナ監督は「初めから引き分けは狙わない」。言葉通りに積極的な入りを見せた。だが、その後は防戦一方の展開が続く。耐えきれずに同40分に同点弾を献上。1-1で前半を折り返した。

後半に入っても主導権を握られ、流れは変わらなかった。同3、6分に連続失点。相手の巧みなパスワークに翻弄(ほんろう)され、瞬く間にリードを広げられた。前線の選手を入れ替え反撃を試みるも、単発的な攻撃に終始。ゴールに迫る場面は数えるほど。反対に守備の崩壊は止まらず、終わってみれば今季公式戦ワーストの5失点。1-5で試合終了の笛が鳴った。

それでも他会場でサンフレッチェ広島がベガルタ仙台に敗れたため、清水は辛くもD組2位を確保。他力ながら9年ぶりの1次リーグ突破を果たした。