大ケガを乗り越え、因縁の相手との試合で躍動する。北海道コンサドーレ札幌は22日、ホーム札幌ドームで清水エスパルスを迎え撃つ。MF荒野拓馬(28)が21日、札幌市内での練習後、清水戦への思いを語った。昨年11月21日の同会場での清水戦で左腓骨(ひこつ)骨折と左足首靱帯(じんたい)損傷で手術を受けた。この日が負傷から半年。「また札幌ドームで清水と試合ができるのはすごいうれしいこと。またピッチに戻って彼らと戦えるのが楽しみです」と話した。

当時全治4~6カ月の診断を受けたがリハビリに励み、負傷から4カ月後の3月に全体練習に合流。4月16日横浜戦で試合復帰までこぎつけた。驚異の回復力を見せてピッチに戻ってきた姿に、インターネット上では清水サポーターからも喜びや祝福の声が上がっていた。その反応も目にしていた荒野は「サッカーファミリー。明日は清水が嫌がるようなプレーをしたいけど、そういうのを含めて応援してくれたら」。ピッチで復活を見せつけるつもりだ。

○…ペトロビッチ監督(63)は清水攻略へ策を模索する。前日練習のミニゲームでは左ウイングバックにMF駒井を起用する布陣を試した。同位置はFW菅が主力のため珍しい。相手の右サイドバック、DFエウシーニョを警戒しているとみられ「駒井は元々アウトサイドでやっていたプレーヤー。サイドでのプレーは問題ない。明日誰を起用するか今晩考えないといけない」と話していた。