J2ジュビロ磐田の元日本代表MF遠藤保仁(41)が13日のホーム甲府戦でJリーグ史上初のリーグ通算700試合出場(J1・641試合、J2・59試合)の金字塔を達成した。15日、磐田市内で行われた練習後に取材に応じ、周囲への感謝と、さらなる活躍を誓った。

遠藤 記録達成はうれしく思う。自分の力だけではなく、いろんな人のサポートが1番大きい。ここまで支えてくれた人に感謝しつつ、これからもチームに貢献していきたい。

98年に横浜フリューゲルスでキャリアをスタートさせ、今年でプロ24年目。ゲームの流れを読み、正確なパスで攻撃を組み立てる技術は健在だ。5月の群馬戦では今季初ゴールを挙げ、自身が持つ歴代最長の連続シーズン得点記録を24年に伸ばした。遠藤は「長くやっていればそういう記録はついてくる。これまでプレーしたチームにも感謝して、ジュビロで新しい記録を作っていきたい」

心掛けていることは「サッカーを楽しむこと」。百戦錬磨のベテランでも、チーム内でのポジション争いがモチベーションを維持することにつながっている。「試合に出られなければ楽しくない」と普段の練習からベストを尽くす。今後も「純粋にサッカーを楽しみたい」と決意を新たにした。

チームも現在5連勝中で、J1自動昇格圏の2位につけている。それでも、「まだ半分も終わっていないし、これからどうなるか分からない」と強調。厳しい夏場の戦いを見据え「しっかり食べて、よく寝て、練習する。その繰り返しですよ」と、マイペースぶりも変わっていない。

19日はホームで千葉と対戦(ヤマハ、午後7時)する。勝てば、首位浮上の可能性もある一戦。遠藤は「全員が全員の力を信じてやれば、(連勝の)記録は伸ばせるし、伸ばしていきたい」。通算701試合目となる次戦も勝利のためにタクトを振る。【神谷亮磨】