JFL鈴鹿ポイントゲッターズ(三重)を率いる、スペイン人女性ミラグロス・マルティネス監督(36)が元同国代表の神戸MFアンドレス・イニエスタ(37)と再会した。

この日ベンチ外だったイニエスタ、控えで出場機会のなかった同国出身のMFセルジ・サンペール(26)から、試合後に話しかけられたという。マルティネス監督は「気を使って寄ってきてくれて、うれしく思います。イニエスタ選手のような、いい選手を見るのは、いつでも楽しみです。彼がいなくても、今日の(神戸の)先発の選手たちは競争力があって、素晴らしかったです」と振り返った。

マルティネス監督とイニエスタは、スペインのカスティーリャ・ラ・マンチャ州出身。イニエスタは名門のバルセロナ入り前、地元「アルバセテ・バロンピエ」の下部組織で育った。

一方、マルティネス監督が指導者として力をつけたのも同クラブ。イニエスタがいた頃と時期こそ異なるが、12歳以下の男子コーチ、18歳以下の女子コーチ、さらには女子チーム監督兼ゼネラルマネジャー(GM)などを歴任した。年齢はイニエスタの1歳年下で同世代。19年にはスペインメディア「マルカ」の取材で、対面も果たしている。

この日は神戸を相手に、序盤は前線からかけたプレスが機能した。だが、前半29分に先制点を献上し、最終的に4失点を喫した。

チームは現在、JFLで17チーム中9位。直近のリーグ戦6試合勝ちなし(2分け4敗)と苦しむ。マルティネス監督は「選手の姿勢にはすごく満足しています」と格上に立ち向かったイレブンをたたえ、次の戦いを見据えた。【松本航】