昨季まで毎週火曜日付の本紙静岡版で掲載していた連載を、今季はネットでお届けします。先週に行われたJ1清水エスパルスとJ2ジュビロ磐田の試合で、担当記者が開催日翌日の紙面では書けなかった話やネタを掘り下げます。      ◇     ◇     ◇

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J1清水エスパルスは、7日の天皇杯3回戦・J3いわてグルージャ盛岡戦で逆転勝ちを収めた。途中出場のMF滝裕太(21)が決勝ゴール。出場機会に飢えていた男が、今季公式戦初ゴールを決めて存在感をアピールした。

前半を1点ビハインドで折り返すも、後半9分にFW指宿洋史(30)のゴールで追い付いた。勝ち越したのは同38分。ピッチ中央でパスを受けた滝が右足を振り抜き、豪快にゴール左上に突き刺した。「1つ前の場面でパスを選択していたので、次はシュートを狙っていた。良いコースに飛んでくれた」と振り返った。ロティーナ監督(64)も「すばらしいゴールだった」とたたえた。

プロ4年目の滝は、今季リーグ戦1試合、ルヴァン杯3試合の出場にとどまっていただけに、アピールに成功した形となった。「悔しいシーズンが続いていたが『自分がこれだけできる』と示せたと思う。今後に向けて練習から良い準備をしたい」と力を込めた。シーズン後半戦で、さらなる飛躍が期待される。【古地真隆】

▽岩手戦得点経過 前半38分(岩手)加々美登生 後半9分(清水)指宿洋史 後半38分(清水)滝裕太

▽徳島戦得点経過 前半2分(清水)原輝綺 前半14分(徳島)渡井理己 前半19分(清水)オウンゴール 後半42分(徳島)小西雄大