J2アルビレックス新潟にJ1大分トリニータから期限付き移籍で加入したFW高澤優也(24)が3日、練習合流初日から笑顔を見せた。「みんな明るいので、すぐになじめそう」。フィジカルの強さと左足キックでゴールを狙うストライカーだが、最大の武器は「利き足は頭」と言うほどのヘディング。「クロスへの入り方や(左足の)シュートゾーンの広さが持ち味。得点という部分にこだわりたい」と意気込み、リーグ戦再開初戦となる9日ホーム大宮アルディージャ戦での新潟デビューと、勝利貢献を誓った。

流経大卒の高澤は19年に当時J3のザスパクサツ群馬でプロデビューし、27試合出場で17得点を記録。大分に移籍した翌年はリーグ戦24試合に出場し6得点を挙げた。ただ、今季はリーグ戦15試合に出場も無得点。なかなか結果を残せなかっただけに、再起に懸ける思いは強い。「(J2も)J1とレベルは変わらない。簡単ではないと思うが、結果を出したい」と、中央、サイドの崩しを生かした攻撃を展開する新潟で、センターFWとしての存在価値を発揮する構えだ。

現在3位のチームはリーグトップの44得点を挙げているが、さらなる得点力アップへ向け高澤に白羽の矢を立てた。寺川能人強化部長(46)は「オファーを考えのは約1カ月前から。ゴール前でのダイナミックさを出して欲しい」と期待する。

アルベルト監督(53)からは「得点を必要としている」と声を掛けられた。背番号11を背負うことが決まった高澤は「大きい目標を設定せず、まずは5ゴールを目指す。大宮戦から結果を残したい」と決意を示した。【小林忠】

◆高澤優也(たかざわ・ゆうや)1997年(平9)2月19日生まれ、東京都出身。流経大から19年に当時J3の群馬でプロデビュー。20年からはJ1大分でプレー。新潟への期限付き移籍は22年1月31日まで。J1リーグ通算39試合出場6得点。カップ戦通算7試合出場1得点。J3通算27試合出場17得点。天皇杯通算6試合出場3得点。181センチ、75キロ。