浜松開誠館(静岡2位)が、3年ぶりの東海王者に輝いた。決勝で私立・帝京大可児(岐阜1位)に延長戦の末、2-1で勝利。途中出場したFW松野紘大(3年)が、値千金の決勝ゴールを決めた。3位決定戦では、静岡学園(静岡1位)が、岐阜県各務原市立中央(岐阜2位)を3-0で退けた。今大会の上位3校は、18日開幕の全国大会(山梨)に出場する。

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浜松開誠館のムードメーカーが、決勝の舞台で躍動した。松野は1-1の延長前半ロスタイム、敵陣深くでスローインを受けてドリブルを開始。持ち味のスピードとフィジカルの強さを生かした突破で3人をかわし、最後はエリア内で思い切りよく右足を振り抜き、ネットを揺らした。「仲間の頑張りに応えたかった。勝ち切れてうれしい」と白い歯を見せた。今大会初ゴールが決勝点となり、準決勝で静岡学園を下した難敵を沈めた。

松野は同点の後半ロスタイムからピッチに送り出された。最前線で体を張り、声を張り上げて味方を鼓舞。勢いをもたらした。岡本淳一監督(43)は「見た通りのムードメーカーで、チームが苦しいときに助けてくれる選手。気持ちの入った彼らしいゴールだった」と目を細めた。気温30度を超える酷暑の中で続いた一進一退の攻防に、浜松開誠館の“元気印”が終止符を打った。

昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全国大会は中止になった。2年ぶりの晴れ舞台に臨む。「チャレンジャー精神を持って戦う。自分が点を取れなくても、勝利に貢献できればいい」と松野。献身的な姿勢を崩さず、全国の頂点を目指す。【古地真隆】