降格圏の18位に沈むJ1ベガルタ仙台を攻守両面で強化する。清水エスパルスから完全移籍で加入したDF福森直也(28)が6日、チームに合流し、入団会見を行った。

主戦場は左センターバックだが、左サイドバックでのプレーも可能。22試合を消化してリーグワースト2位の36失点と苦しむチームの中で、背番号「3」を背負い、最終ラインに新風を吹き込む。

183センチ、79キロの体格を誇るが、ただ守るだけのDFではない。パス回しでリズムをつくり、ビルドアップ(攻撃の組み立て)を安定させ、攻撃のスイッチを入れる役割を担う。「自分の武器は左利きということと、長短のパスを正確に通せるところ。1日でも早くベガルタで試合に出られるように精いっぱい頑張ります」。大分、清水を経て3チーム目。「エスパ(清水)のときよりも緊張せず、チームにすんなり入れた」と手応えを示す。

手倉森監督からは「同じ『森』が付く同士、頑張ろう」と声をかけられたという。福森自身も「チャレンジしたい気持ちが強くて決断しました」。残留争いをするチームだが、「何か1つのきっかけで浮上すると思います。1つのきっかけになり、自分の力を発揮したい」。愛称は「フック」。福森がチーム復権のキーマンになる。【山田愛斗】