横浜F・マリノスは鹿島アントラーズに0-2で敗れて、リーグ戦14試合ぶりの黒星を喫した。

得意の連係がかみ合わず、相手には少ないチャンスを速攻で決められた。前半15分、相手GKのフィードで一気に前線に攻め込まれ、クロスから失点。同30分にはカウンターを食らい、横浜キラーの東京五輪代表FW上田に追加点を許した。ボールを支配してもシュートを打てず、ホームでのリーグ戦では昨年11月の鹿島戦以来、16試合ぶりに敗れた。

リーグ戦13試合負けなしだったが、最後に敗れた相手が鹿島だった。Jリーグ記念日の5月15日、ともに29年間J1で戦い続けるチーム同士の伝統の一戦で、3-5と惨敗した。GK高丘は戦前「あの試合の悔しさは、1日たりとも忘れたことはない。今こうして負けなしを続けてこられている要因でもあると思う」と話していたが、苦手を払拭(ふっしょく)できなかった。

首位川崎Fが勝利したため、勝ち点差は再び4に開いた。ただ、ルヴァン杯、天皇杯、そしてACLを並行して戦う川崎Fに対して、横浜はリーグ戦1本に集中できる。夏場の連戦は、これで一区切り。しばしの休養を挟んで、頂点を狙う戦いは続く。【杉山理紗】