J1清水エスパルスDF井林章(31)が、リーグ8試合ぶりの勝利へ意欲を示した。8日は静岡市内で約2時間の練習。11日のアウェー・サガン鳥栖戦(駅スタ、午後7時)に備えた。

今夏にサンフレッチェ広島から完全移籍で加入した。清水デビューとなった、7月の川崎フロンターレ戦(0●2)から6試合連続でフル出場中。最終ラインの一角の定位置を確保している。前節8月29日の名古屋戦(1△1)以来、約2週間ぶりのリーグ戦に向けて「試合で主導権を握る部分、攻撃でアクセントをつけるところを確認してきた」と話した。

最近リーグ7戦勝ちなし(4分け3敗)。2カ月以上勝利から遠ざかっているものの、連敗は1度もない。井林は「悲観する内容ばかりではなく、手応えを感じる部分もある。やってきたことを信じて、90分間続けることが最も勝利に近づくと思う」と強調した。

3月のホーム鳥栖戦は、0-0で引き分けた。だが、内容で圧倒されて守勢に回る時間が長かった。「周りの選手の話では、非常に厳しい試合だったと聞いている。難しい相手だが、良い戦いをして内容と結果にこだわる」と力を込めた。清水加入後の初白星をたぐり寄せる。【古地真隆】