「長友VS酒井」が、ついに実現する。両チームのスタメンが発表され、ホームのFC東京は左サイドバック(SB)にDF長友佑都が、対する浦和レッズの右SBにはDF酒井宏樹が入った。日本代表が誇る両SBの初の真剣勝負が、ここに幕を開ける。

Jリーグでは長友が08~10年に東京、酒井が10~12年に柏に所属。10年は柏がJ2だったため、両者が顔を合わせることはなかった。天皇杯でも10年度は東京と柏の対戦はなし。Jでは、ファン待望となる初の顔合わせとなる。

海外でも、対決の舞台はなかった。10年から海外挑戦した長友は長くイタリア(チェゼーナ-インテルミラノ)に籍を置き、18年からはトルコのガラタサライに移った。酒井はドイツ(ハノーバー)で海外でのキャリアをスタート。20-21年シーズンはともに、フランス1部マルセイユに所属。欧州チャンピオンズリーグ(CL)や欧州リーグなどの国際大会でも対戦はなかった。

禁断の「日本対日本」でも対峙(たいじ)することはなかった。21年6月3日。日本代表-U-24日本代表の「兄弟対決」でマッチアップする可能性はあったが、A代表の長友が先発した一方で、OAでU-24代表に参加していた酒井は不出場で実現しなかった。

試合は午後3時キックオフ。日本代表の両SBの対決はどちらに軍配が上がるのか-。初となる「長友VS酒井」。その結果が、そのままチームの勝敗まで左右しそうだ。