日本サッカー協会が日本代表監督の後任候補に挙げている東京の長谷川健太監督(56)が9日、ルヴァン杯準決勝第2戦(10日、味スタ)に向け、オンラインで取材対応した。

日本代表監督に関する話題には「(報道を見て)びっくりしました」と語り、事前の打診などはないとした。ルヴァン杯決勝進出をかけた試合への準備をしており、サウジアラビア戦は深夜帯だったことから見ていないという。「仮定の話だとなかなか、臆測を呼ぶので話はできない」とした。

連覇を目指すルヴァン杯だが、第1戦では敵地で名古屋に敗れている。ただ、1-3とアウェーゴールを奪っており、逆転での決勝進出の可能性はある。「今は、ルヴァン杯のことで頭がいっぱいなので、そこ(代表)まで回らない」として話を打ち切った。

長谷川監督はJ1で歴代2位となる通算217勝を挙げており、G大阪時代にはJ2降格したチームを引き受け、1シーズンでJ1に復帰させ、復帰したその年度にJリーグとナビスコ杯(現ルヴァン杯)、天皇杯の国内3冠を達成するなど、日本人監督として随一の実績と手腕を誇る。日本協会は森保体制を支える姿勢を基本路線としつつ、方針転換せざるを得なくなった場合に備え、後任筆頭候補として長谷川監督をリストアップしている。