世界に通用するストライカー育成へ-。日本サッカー協会(JFA)は9日、JFAストライカーキャンプについて、メディア向けのブリーフィングをオンラインで行った。

今月3~5日まで千葉市の夢フィールドで開催された同キャンプにはU-14、U-13の各年代から8名ずつ計16名が参加。11月に続き、今年2度目の開催となった。

日本だけでなく、世界的にもストライカーが減ってきていることを受け、若い年代を対象に育成がスタート。トレーニングでは、まず自身でボールを持ち出してゴールにシュートする練習に着手。続いてクロスからのシュート、、コンビネーションの中でのシュート練習もこなし、最終日にはゲーム形式を採用。中学生たちは、練習相手として参加した高校生とのマッチアップで、実りある時間を過ごした。練習後の夜の時間には、個別ミーティングを開催。個々のプレー映像を共有した。

改めて分かった点は、各チームでのシュート練習の少なさ。ポゼッションの練習に費やすところが多く、1回のトレーニングで2回のシュートだけで終わる選手もいたという。課題として、シュートの反復性が浮き彫りとなった。ゲストコーチとして参加した元日本代表FW前田遼一氏は「ゴール前ならば、とにかく仕掛けることが必要。それがオンの動きであっても、オフの動きであっても」と貪欲さを求めた。「(将来の日本代表入りに)可能性はある。ただ今で満足しては駄目」とさらなる飛躍を求めた。城和憲コーチは「癖のある選手が必要」。影山雅永コーチは「野球であっても大谷翔平選手のような日本人選手もいる」と日本人が持つ無限の可能性を説いた。