負の連鎖を止めることはできなかった。3大会ぶり8度目出場の羽黒(山形)が岡山学芸館に逆転負け。県勢15大会連続初戦敗退を喫した。

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DF吉田真主将(3年)は「自分たちが山形の歴史を変えると言って、この試合に臨んだので、何としても勝ちたかった。心残りがあります」と話した。

先制したのは羽黒だった。一進一退の攻防が続く中、前半39分。MF荒井晴太(2年)が相手GKのはじいたボールを最後は右足で押し込み、ゴールネットを揺らした。それでも、後半16分に右CKから同点弾を献上。同38分には勝ち越しゴールを許し、力尽きた。

本街直樹監督(53)は「勝つことが目標だったので、あと1歩のところで負けてしまい、残念という気持ちです。(後半は)自分たちの時間帯がつくれず、守備にまわる時間が多かった」と力なく振り返った。

長いトンネルを抜け出すことができない。06年度に羽黒が初戦突破して以降、山形県勢として「選手権1勝」が遠ざかる。過去15年間の代表校は、羽黒に山形中央、米沢中央、東海大山形、日大山形と計5チームが「初戦の壁」を乗り越えられていない。次回大会こそ-。不名誉な記録に終止符を打つことはできるのだろうか。

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