29日にニッパツ三ツ沢球技場で行われた全国高校サッカー選手権1回戦で、高川学園が見せた『奇策』が話題になっている。

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ツイッターに上げられた動画には30日午後9時の時点で2万5000近い「いいね!」が。

カメラマンの私は、まさに目の前でそのシーンを目撃した。

前半8分、高川学園は、バックスタンド側のコーナーフラッグ付近にいた私から見て、左サイドでFKを得た。まずキッカーを撮ってから、ゴール前にレンズを振ろうと思っていた。すると、逆サイド、つまり私のサイドのペナルティーエリア付近で、5選手が手をつなぎ輪を作っているのが目に入った。

そして、何とも楽しそうに? ぐるぐる回り出すではないか。50過ぎの私は「かごめかごめ」を思い出してしまった。

星稜の守備陣も目を奪われている。その瞬間、輪が解けて5人が一斉にゴール前に走りだした。もはやマークどころではなかったのではないか。

後ろから飛び込んだ背番号10の林晴己選手(3年)が、ヘディングで先制ゴールを奪った。

いいものを見た。連続写真で見たらあらためて、高校生たちのアイデアに驚かされた。何年撮っていても、何が起こるかわからないのが高校サッカー。大みそかの2回戦でも、撮り逃さないように気を引き締めて臨みたい。【野上伸悟】

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