静岡朝日テレビの情報番組「スポーツパラダイス」で約16年間MCを務めたサッカー元日本代表の沢登正朗氏(52=清水ユース監督)が28日の出演を最後に番組を「卒業」した。

最後の出演となった放送は通常通りだった。静岡県内のスポーツを特集。トップニュースで高校野球のセンバツ出場が決まった日大三島の最新情報を伝えると、J1清水と磐田のキャンプの様子などを流しながら、沢登氏が解説。番組の最後に視聴者に向けた感謝のメッセージを伝えた。

沢登氏は「16年間本当にありがとうございました。数々のロケもやらせてもらった」と振り返ると、最後にサプライズが待っていた。

同番組のMCを約5年間務めた元日本代表の長谷川健太氏(56、現J1名古屋グランパス監督)からメッセージ動画が届けられた。沢登氏は清水ユースの監督として現役引退後の2005年以来、17年ぶりの古巣復帰となる。長谷川氏は「ノボリはノボリのやり方で道をきわめてほしい。今後の活躍を楽しみに見守っていきたい」と激励。メッセージを受け取った沢登氏は「あなたの背中を見ながら頑張っていきたい」と決意を新たにした。

番組終了まで涙はなく、晴れやかな表情で最後の出演を終えた。