北海道コンサドーレ札幌は4日、1月にJ1浦和を退団していた元日本代表DF西大伍(34)が完全移籍で加入すると発表した。13年ぶりの古巣復帰で、背番号は20。オンライン取材でクラブの存在について問われた西はしばらく考え込み「親みたいな感じなのかもしれない。また成長を見てもらいたいなという気持ち」と恩返しを誓った。

1月、進路が決まっていない中でクラブに志願し同15日からの沖縄キャンプに練習生として参加した。「この年になって練習生としてプレーするというのはなかなかできない経験で刺激的でした」。選手たちと積極的にコミュニケーションをとりながら、26日の今季初実戦では軽快な動きを見せるなどアピール。複数の選手から「一緒にやりたい」などという声も挙がり、今回の契約につながった。

起用法について三上大勝代表取締役GM(50)は「構想上では最終ラインすべておよびボランチ」をメインに考えながら「ユーティリティー性としてかなり高いものを持っている。総合的にいろんなポジションで競争してくれるんじゃないか」と説明した。

取材の冒頭では一部報道があったプライベートの話について自ら口にした。「いろいろご迷惑をおかけしたと思いますが、話し合い解決しております。信頼をまた一からこのチームで取り戻すために、自分の行動や姿勢で示せていけたら」。初となるペトロビッチ監督(64)率いるチームでのプレーに「まだまだこのチームで成長したいし、僕の経験をチームの目標を達成するために生かしていきたい」と貢献を誓った。【山崎純一】