青森山田、尚志(福島)の東北勢も参加した日本高校サッカー選抜は、川崎F・U-18に0-1で競り負けた。

飛び級でU-22日本代表のDFチェイス・アンリ(尚志3年)はサッカー人生で初の主将を務め、センターバック(CB)でフル出場。第100回全国高校サッカー選手権で3大会ぶり3度目の頂点に立った青森山田からは、MF藤森颯太とMF田沢夢積(ゆづむ、ともに3年)が両翼として先発した。

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アンリが主将として「JAPAN」ユニホームの高校選抜を束ねた。結果は1点差の惜敗。それでも何度もピンチの芽を摘み、CKでは打点の高いヘディングで相手の脅威になった。試合終盤はパワープレーでCBからFWにポジション変更。勝利への執念を見せた。「初キャプテンで難しいことがいっぱいあったが、山市(秀翔)や藤森(颯太)がいっぱい声を出してくれた。(仲村)監督のために、選ばれなかった人のためにも勝ちたかった。本当に悔しい」と口にした。

いきなり見せ場を作った。開始早々の4分、藤森の右CKから相手に覆いかぶさるようにヘディング。枠を外れたが、得点の可能性を感じさせた。本職の守備では後半4分、15分とペナルティーエリア内で鋭いスライディング。流れを断ち切った。同23分には相手のドリブルを完璧に食い止めてボール奪取。80分で超高校級の実力を十分示した。

先月、日本代表候補合宿にトレーニングパートナーとして参加。試合形式の練習でJ1神戸FW大迫勇也(31)とマッチアップするなど経験を積んだ。この試合に向けた全体練習は3日ほどしかなかったというが「何回もチャンスがあったのに決めきれず、自分もヘディングを外し、後半の方は声も少なくなり、反省しています」。同年代に負けるわけにはいかなかった。

今後、高校選抜は来月のデンソーカップチャレンジサッカー(福島・Jヴィレッジ)などに出場予定。同チームを率いる尚志の仲村浩二監督(49)は、アンリの才能を見いだした育ての親だ。サッカー歴6年目ながらU-22日本代表となり、夢見る海外でのプレーも現実味を帯びてきた。「自分たちはもっと強くならないといけない」とアンリ。次こそ恩師に勝利を届け、恩返しする。【山田愛斗】