コンサドーレ札幌のMF高嶺朋樹(24)が、プロ3年目で初の開幕スタメン当確だ。16日、2次キャンプ地の熊本で行われたミニゲームで、主力中心組のボランチとしてプレーした。1月中旬からの沖縄キャンプを含め、大きなケガもなく、コンディションは万全。ペトロビッチ体制5年目の開幕清水戦(19日、アイスタ)は、キックオフをピッチ上で迎える。

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高嶺の表情は自信に満ちあふれていた。「ミシャサッカーをやって3年目で、ずっとボランチとしてやってきた。役割を果たせる自信がある」。この日行われたミニゲームでは、興梠や福森、宮沢、駒井など主力選手と同じチームのボランチとしてプレーした。果敢に走り前線の選手にボールを送るなど、この日もアピール。初の景色が見えてきた。

過去2年間、開幕スタメンの座を逃してきた。1年目の柏戦(20年2月22日)では控えに回り、昨季のホーム横浜FC戦(21年2月27日)では途中出場だった。それだけに今季は先発でピッチに立ちたいという思いが強い。「ここから先、数多く試合がある中でどれだけ自分のポジションを守って上を目指していけるか。開幕スタメンは1つ大事なことですけど、ポジションをしっかり確立して、ゴールだったりアシストの結果にフォーカスできるように」と気を引き締める。

コンディションも万全にキープしている。1月中旬から始まった沖縄キャンプからここまで大きなケガはない。「今の段階では100%に持っていけている」。体調維持のため特に寝具に気を使っている。大学時代から愛用する持ち運び用マットレスを今キャンプにも持参し、宿舎のベッドの上に敷いている。「(以前は)やっていなくて腰とか痛かったけど、違いますね」と効果を感じている。

清水との開幕戦まであと2日と迫った。「公式戦の緊張感とかを含めて、試合をやってみないとまだわからないですけど楽しみ。ここから連戦が始まる。開幕戦、目の前の試合に100%で臨んでいけるようにしたい」。準備を整えてその時を待つ。【山崎純一】