コンサドーレ札幌のMF宮沢裕樹(32)が今季もキャプテンとしてチームを引っ張る。17日、キャンプ地熊本で19日の開幕清水戦(アイスタ)へ向け調整を行った。16年から主将を務め7季目。札幌一筋プロ15年目の生え抜きが、2年連続の開幕戦勝利を誓った。

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今季もキャプテンの重責を担う宮沢が開幕を目前に思いを口にした。「しっかり引っ張っていきたい。チームとしてタイトルとか結果を残したいので、自分のプレーヤーとしての仕事をすることと、チームが1年間同じ方向を向いて戦えるようにやっていきたい」。いつも通り表情は落ち着いていた。

1月の沖縄キャンプ中は左太もも裏の違和感で別メニュー調整もあったが、開幕に合わせてきた。新加入のFW興梠慎三(35)や同ガブリエル・シャビエル(28)ら厚みのある攻撃陣とともにキャンプで積み上げてきた練習に手応えを感じている。「本当にいい雰囲気ですし、点を取ってくれるという期待感があるタレントが前線にそろったと思う。どれだけ前線にいいボールを供給していけるか」。この日のミニゲームでは3バック中央に入り積極的にボールを前に送る姿も目立った。

J1再昇格を決めた16年から主将を務めて7年目。J1では08年を除いて過去6度、17年から5年連続で開幕スタメンフル出場を果たしている。いよいよ19日、清水との開幕戦を迎える。ベテランになった今も自然と胸は躍る。「わくわくしてますね。監督のサッカー5年目で自分たちは目に見える結果を取っていかないといけない。自分たちの良さを出して、勝ち点3を取れるように」。背番号10が今季もキャプテンマークを巻き、ピッチを走り回る。【山崎純一】