待望の今季「ユアスタ初勝利」とはならなかった。ベガルタ仙台は群馬に0-0の引き分け。

試合開始早々から果敢に敵陣ゴールへと攻め込むも、1点が遠かった。MF遠藤康(33)が正確なパスをゴール前に何度も供給。DF真瀬拓海(23)は、今季初スタメンで存在感を示した。次節は12日、再びホームで岩手との「東北ダービー」に臨む。

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今季ホーム初勝利はまたもやお預けとなった。試合後、原崎政人監督(47)は「ホームで勝ち点3を目指した中で、勝ち点1という結果に終わった。ホームで勝ち点3を(サポーターに)早く届けたい思いです」と前を向いた。

相手の守備を崩しきれず、1点が遠かった。前半10分。遠藤からの縦パスを受けたFW中山仁斗(30)が、左足で強烈なシュートを放ったが、相手GKに阻まれる。その後も攻め込み続けたが、惜しいシーンが目立ち、スコアレスドローのまま試合終了のホイッスルが鳴った。指揮官は「(相手ゴールへの)侵入の仕方が外から見ていて『少し違うな』と思うシーンが多かった。そこは僕も含め、トレーニングからつめていかないといけない」と話した。

右サイドバック(SB)で今季初スタメンの真瀬が、攻守で存在感をアピールした。豊富な運動量で好機を演出。ピンチの場面では献身的な守備で奮闘した。「ランニングで相手の裏を取るのが自分の持ち味で、そこを出せたのは良かった」と振り返り、「チーム全体としてボールを保持して押し込む展開があった中で、相手を崩しきれなかった。最後の精度で味方に合わすことができず、悔しかった」と課題を口にした。

次節はホームで岩手との「東北ダービー」が控える。真瀬は「相手のゴールに向かっていく迫力をもっと出して、必ず勝ち点3を取れるように準備していく」と力を込めた。開幕戦に続き、ホームで2試合連続0-0の引き分け。三度目の正直で「ユアスタ初勝利」をつかみ取る。【佐藤究】