日本のサッカー史上、ワールドカップ(W杯)に最も愛された男、本田圭佑(35)が4大会連続となるW杯に“参戦”する。

11月開幕のW杯カタール大会の全64試合を無料生中継するインターネットテレビ局、“新しい未来のテレビ”「ABEMA」の、W杯プロジェクトを率いる役職に就任することが22日、発表された。

本田はABEMAを通じ、次のようにコメントした。

「僕は子供の頃からワールドカップで優勝することを夢見てサッカーを続けてきました。その夢を選手として叶えることはできませんでしたが、次は必ず指導者として叶えてみせます。

今回、そんな偉大なワールドカップを見る側としてプロジェクトに参加してくれないかということでオファーがありました。ただその時期の自分のスケジュールが見えないので断っといて、とマネージャーに伝えようとした矢先に藤田さんから直々にオファーがあり、ワールドカップの全試合をいつでもどこでも少しでも多くの人に楽しんでもらいたい、『ABEMA』を通じて、日本を少しでも元気にしたい、という想いを聞かせて頂き、引き受けることにしました。

どのような関わり方になるかはこれから相談して発表していきますが、ワールドカップは愛していますし、指導者としての勉強にもなると思うのでいいかなと。ということで宜しくお願いします!」

 

コメントにあるように、交流のあるサイバーエージェント、AbemaTV社長でJ2町田のオーナーも務める藤田晋氏の直々のオファーに本田がこたえた。

任される役目は、「ABEMA FIFAワールドカップ2022 プロジェクト」のGM。

実質的な監督を務めるカンボジア代表でも、ゼネラルマネジャー職を任されている。選手であり監督というマルチな働きを続ける本田がまた1つ、重要なミッションを託された。

具体的にどう動くかは、今後詰めていくというが、発表資料には「本田GMは今後、『ABEMA』にて無料生中継する試合の解説や、オリジナル企画へ参加し、『ABEMA』とともに、より多くのみなさまに『FIFA ワールドカップ カタール 2022』とサッカーの魅力を届ける活動を展開してまいります」とある。

注目は、自身が運営するプレミアム音声サービス「NowVoice」以外では、初めてとなる解説での起用となる。

本田の解説は、選手であり代表監督という視点を生かしつつ、歯に衣(きぬ)着せぬ発言と、独自の解釈で一線を画す。「もちろん、忖度(そんたく)なしで、やらせてもらう」と話しているという。日本の出場が決まれば、その試合を選ぶ可能性もありそうだ。実現すれば、放送を通じての叱咤(しった)激励で、日本を強烈に後押しすることになる。

W杯カタール大会を巡っては、日本の最終予選のアウェー戦が地上波中継されなかった。

放送権が高騰する中、ABEMAが国際サッカー連盟(FIFA)と契約したことで本大会全試合を無料視聴できることになり、日本のサッカーファンは救われた。続けざまに切り札・本田の起用と、ABEMAが攻め続けている。