新潟明訓高サッカー部でプレーしたMF若林陸斗(18=松本U-15)が今春、新潟大医学部医学科に入学する。長野から進学した新潟明訓では部活動と学業の両立を効率よくこなし、難関国立大学への現役合格を果たした。ピッチでは優れた状況判断と展開力を武器にボランチやシャドーの位置から攻撃のタクトを振るった。幼少期から描き続ける「医師になる」という夢実現に向け、第2の故郷、新潟で次のステップに進む。
◇ ◇ ◇
大きな目標に向かって歩みを止めない。若林は医師の道を志し、新潟大医学部に現役合格。可能性を信じて外科医を目指す。「コミュニケーションを取りながら、患者さんの気持ちに寄り添える医師になりたいです」と将来をイメージする。
医学部合格に近道はない。「頑固たる信念」を胸に、高校3年間は朝の習慣やルーティンを意図的に作った。朝4時に起床。約2時間半みっちりと机に向かい、7時半に始まるサッカー部の朝練に参加。帰宅後の勉強は短時間で済ませ、午後11時前には就寝した。「すっきりした状態の方が知識が頭に入るので『朝活』を習慣化した。何事もスケジュールを立て、コツコツやることが大切」と話す。
県内有数の進学校である新潟明訓には首席合格。入学式では答辞を述べた。全国選手権6度、全国総体4度の出場を誇るサッカー部で技を磨きながら、学業でも一切、手を抜かずに成績は常にトップを走り続けた。坂本和也サッカー部監督(36)は「部活を休んだことはない。それでいて現役で国立大学合格。すごい。天才です」と文武両道を体現した若林を絶賛する。
長野県出身で、4歳から中学卒業までは松本山雅FCの下部組織でプレーした。新潟明訓へは中3時に練習会に参加し、進学を決めた。「勉強もサッカーも高いレベル。ここなら人間的にも成長できると思った」。両親もバックアップ。母は新潟市に移り住み、学業と大好きなサッカーに打ち込める環境を整えてくれた。すると3年で主力に定着。中盤の要としてチームを支えた。最後の選手権県大会はベスト16に終わったが「高い志を持つ仲間と切磋琢磨(せっさたくま)できたことは最高の思い出。充実した3年間でした」。
父は長野で整形外科クリニックを営む。「父はもちろん、(看護師の)母が勤める病院の先生を尊敬している。目標です」。競技は同大医学部サッカー部で続け、全日本医科学生体育大会王座決定戦での日本一を狙う。「サッカーも勉強も、これから(医学部は)6年間でどんなことを学べるのか楽しみです」と笑みがはじけた。【小林忠】
◆若林陸斗(わかばやし・りくと)2003年(平15)6月7日生まれ、長野県松本市出身。信州大学教育学部付属松本小、中学校卒。サッカーは4歳から松本山雅FCの下部組織でプレー。新潟明訓高では2年生からトップチーム入り。父は外科医、母は看護師。兄、姉も大学で医学を学ぶ。168センチ、60キロ。



