サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)、鈴鹿ポイントゲッターズは6日、2020年11月29日のソニー仙台戦でクラブ幹部による意図的な敗退行為の指示があったとして日本サッカー協会(JFA)の規律委員会から処分されたことを受け、謝罪文を発表した。

公式サイトに「弊クラブのサポーターの皆様、スポンサーの皆様、その他関係者ご一同、スポーツ、サッカーに関わる全ての皆様に多大なるご迷惑、ご心配をお掛けしましたことを、深くおわび申し上げます」などとする謝罪文を掲載した。

この事件は、クラブ幹部が翌シーズンのJ3昇格を考慮し、シーズン最終戦での意図的な敗退行為を画策。元役員が「わざと失点するようにペナルティーエリア内でファウルをしてPKを与える」など、試合に出場する数名の選手に対して、個人名を挙げて具体的な行為を指示したことが、規律委員会の調査で明らかになった。

この件について、鈴鹿側は「弊クラブ法人の資本構造的な問題」があるとした。

具体的には「個人の株式保有率が98・5%と突出して高いため株主としての影響力が非常に大きい点、クラブの運営執行に関わる人材の適正の判断、採用体制及び評価基準が未熟であった点、その他組織の意思決定に対して内部、外部両面からの統治機能の不全など」が騒動の原因と弁明。今後はガバナンス体制の刷新を進めていくとした。

鈴鹿は、Jリーグからは準加盟に相当する「百年構想クラブ」資格を解除条件付きで停止されており、資格の扱いは26日のJリーグ理事会で再検討される。