熊本県八代市の私立、秀岳館高は5日、サッカー部の30代男性コーチが3年生部員に暴行して書類送検された問題で、記者会見を開き、本件以外にも複数の生徒、複数の事案での暴行報告があったことも明るみに出たが、サッカー部の段原一詞監督は「僕もびっくりした。信じがたい」などと語った。

段原監督は今年4月から教頭同等職とされる校長補佐にも就き、生徒指導の要職にあった。

暴力には「あってはならないことだと思いました」としながらも、日常的に暴力行為があったという見方に対し「子どもたちからも『事実ではない』という言葉があったが、僕も賛同いたします」とした。

今回のコーチの暴行については「生徒指導で対応してまいりましたが、あのコーチのあの動画はみたことがなかった」とし、コーチの性格については「熱い人物」との認識も「短気と思ったことはありません」と話した。

また、本件以外の暴力動画について、段原監督は「ほかに見たことがない」とも言い、今後は再発防止に努めると繰り返した。

学校側は前日4日の保護者への説明会にあたり、生徒へ暴行についての聞き取り調査をしており、複数の事案が明らかになった。

これについて、渡部久義教頭は「毎日(暴力が)行われていたとは思っておりませんが、暴行の回数が多かったことに間違いありません」と語った。

また、段原監督、30代男性コーチの処分については、警察からの処分が確定し次第、決めるという。