ガンバ大阪がホーム・ヴィッセル神戸戦を2-0で制し、6試合ぶりの勝利をつかんだ。

退場者を出した相手に、後半は韓国代表DFクォン・ギョンウォン、MFウェリントン・シウバのともにJ1初得点で勝負を決めた。

白星同等の価値があったのが、ユースから昇格1年目のMF中村仁郎(18)の活躍だ。2試合連続トップ下で先発し、前半23分には得意の左足でクロスバーをかすめる強烈ミドル。得点にならなかったが、パリ五輪期待の星が輝いた。

「絶対に落とせない試合で、思い通りプレーができた。数字を残さないと、試合には出られないので」

母の日のこの日、大阪に住む母敦子さん(44)ら家族を招待。「感謝の贈り物が、この勝利になればうれしい」。前線で神戸を混乱させた中村が、後半28分に退いた8分後、G大阪に4試合ぶりのゴールが生まれた。

片野坂監督は、プロ1年目に「左利きの特長を理解した上で、思い切って躍動してくれた」と合格点。中村も「自分がやらないといけない責任感がある」と言い切る。東京MF松木と同学年で今後の日本を背負う逸材。約2年半ぶりとなる大観衆、2万6490人の観客が入った黄金週間の最後を締めくくった。【横田和幸】

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