Jリーグは17日、新型コロナの感染症対策を講じながら声を出して応援できる「声出し応援エリアおよび声出し応援席」を段階的に導入すると決定した。指定されたエリアで不織布マスクを着用し、距離を取った上での声出しとなる。同エリアを設置した場合、スタジアムの収容人数は50%が上限となる。

政府の方針に基づき、6月上旬~7月にかけて数試合で運営検証を行う。その後、希望するすべてのクラブが声出し応援エリアを導入できるようになる。現時点で運営検証を行うことが決定しているのは6月4日または11日に開催される予定のルヴァン杯プレーオフステージ鹿島戦(対戦相手未定、カシマ)と同月12日のJ2東京V-岩手戦(味スタ)。

これまである程度、歩調を合わせてきた日本野球機構(NPB)は声出し応援は当面、再開しないとしている。一方、Jリーグで声出しに踏み切ることになったのは、野々村芳和チェアマンの意向によるところが大きいという。

オンラインで会見した同チェアマンは「情熱を取り戻すことがサッカーにとってはすごく重要。サッカーを作品と考えた時、お客さまの熱量はピッチのレベルとともに重要な作品の要素。その作品を見たいから新しいファンも来てくれる」と意義について強調した。

ただクラブによっては経営的観点から50%しか集客できなくなるよりも「声なしでいいから、100%の集客」というところもある。そのため声出しエリアの設置は希望するクラブだけという配慮がなされた。

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