首位の座をキープするJ2ベガルタ仙台は2日、仙台市内で約1時間の練習を行い、5日のアウェー・ジェフユナイテッド千葉戦に向けて準備を整えた。終始リラックスムードの中、パス練習中心のメニューを消化。練習後、原崎政人監督(47)は「現状の位置(首位)をつかみ取ってきたことは評価できる。勝ち点3を取れていても、求めている内容にはほど遠いが、ポジティブに修正できている」と手応えを口にした。現在は上位3チーム(2位新潟、3位横浜FC)が勝ち点「1」差にひしめいており、勝ち点「3」の重みが、今後さらに増してくる。

頼れるストライカーが戦線に戻ってきた。1日の天皇杯2回戦(ホンダFC戦)で同点ゴールを奪ったFW中山仁斗(30)だ。3月26日町田戦以来となる先発出場で結果を残した。「得点できたことは大きかったと思いますけど、前で起点になるところだったり、守備での強度も足りていない。もっと、コンディションを上げていかないといけないと感じました」。この日はランニングなど軽めの調整。焦らずにじっくり本調子に戻していく。

左足のケガの影響で離脱している間に、チームは単独首位に躍り出た。同じポジションでライバルでもあり、仲間でもある選手の活躍は大きな刺激になった。「早く治して試合に出たい気持ちでした。味方のゴールはうれしかったですし、J1に昇格するためにも、多くの選手がゴールできるチームが強い。みんな調子が良いので、誰が出場しても得点のにおいがする。練習からしっかりアピールしていきたい」と熾烈(しれつ)なトップ争いに食い込む。【佐藤究】