ガンバ大阪に今夏、欧州から新加入した元日本代表FW鈴木武蔵(28)とFW食野亮太郎(24)は、16日のJ1リーグ第22節セレッソ大阪戦(パナスタ)から出場可能となる。

15日、オンライン取材に応じた片野坂知宏監督(51)は、2人の出場に関して「戦える準備はできていると思う。プレーもだいぶ試合ができる状態になってきている。チャンスがあれば、どういうタイミングでいくか」と、プレー可能だと説明した。

鈴木はチームへの合流は約2週間、食野は約1週間しかたっていない。その間にチームは公式戦の連戦を重ねており、2人が入った戦術練習はほとんどできていないもようだ。

それでもG大阪は、直近の公式戦はすべて無得点で3連敗中。J1リーグは15位と残留争いに巻き込まれており、最下位ジュビロ磐田とは勝ち点2差しかない。クラブ全体が危機感を持っている。

大阪ダービーでは、G大阪がJ1では最近6試合(2分け4敗)未勝利が続き、ルヴァン杯を含めた公式戦では最近10試合で1勝3分け6敗と、宿敵に圧倒的されている。一方のC大阪は今季J1で、ここまで6位と健闘している。

「これだけ(大阪ダービーで)なかなか勝ててないのは、選手も許されるものではないし、危機感も感じているので、奮起してくれ、意地を見せてくれると思う」と片野坂監督。大阪ダービーの歴史上、その時のチーム状態は勝敗に関係ないといわれ、プライドを懸けた一戦になる。ホームのG大阪は、理屈抜きの総力戦で挑むことになる。