アスルクラロ沼津の意地か、藤枝MYFCの勢いか-。J3静岡ダービー「沼津対藤枝」は13日、沼津市・愛鷹広域公園多目的競技場でキックオフ(午後4時)を迎える。

両チームの今季対戦は、公式戦で3度目。クラブ新記録のリーグ6連勝中と好調の藤枝は、今夏沼津から加入したFW渡辺りょう(25)が古巣撃破を誓った。沼津はMF徳永晃太郎(25)が、3年半ともにプレーした渡辺との対戦に闘志を燃やした。【前田和哉】

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沼津MF徳永が「連敗阻止」に全力を注ぐ。今季、藤枝とは公式戦で2度対戦。0-1で敗れた5月8日の天皇杯県予選(静岡市・草薙陸上競技場)に続き、リーグ戦でも1-3で屈した。ホームで迎える3度目の対戦。「3連敗はできない。絶対に勝つ」と気合を入れた。

燃える理由は「静岡ダービー」だけではない。2019年に同期入団したFW渡辺が先月、藤枝へ移籍。チームメートが敵になった。「仲が良い分、負けたくない気持ちはより一層強い。死の物狂いでこの一戦を勝ち取りたい」。意気込みを語る言葉も、自然と熱を帯びた。

チームは現在3連敗中で、得点力不足が深刻だ。渡辺が移籍前に記録した7月9日の讃岐戦(1○0)を最後に、3戦連続無得点。それでも、徳永は「(渡辺)りょうがいなくなったことは関係ない。チャンスはあるし、集中してやれば結果はついてくる。好調の相手に勝てば自信にもなる」と顔を上げた。状況を好転させる勝ち点3獲得へ。貪欲にゴールを目指す。