長期離脱していたガンバ大阪の元日本代表FW宇佐美貴史(30)が、先発で7カ月ぶりに復帰した。3月6日の川崎フロンターレ戦で右アキレス腱(けん)を断裂。治療とリハビリに専念していた。

その間、チームは残留争いに巻き込まれ、J2自動降格圏の17位に低迷。苦境から抜け出すため、いきなりのスタメンとなった。

FWから中盤の底まで下りて試合をコントロール。さすがのテクニックを見せる場面も多くあり、7カ月ぶりの公式戦とは思えないほどのプレーを見せた。

前半14分には宇佐美を起点に柏の守備陣を崩し、FWレアンドロ・ペレイラが決定的場面となるもオフサイドの判定。同27分にはペレイラのポストプレーから、宇佐美が右足でコンパクトに振り抜く。シュートは惜しくも枠の外。同44分には宇佐美のCKからファーサイドのMF食野がゴールを決めるも、ビデオ判定でハンドをとられた。

後半9分には自ら得たFKを、宇佐美が蹴る。鋭いシュートはボール2つ分、右に外れた。同28分に交代するまで、攻撃陣を操ったが、得点は生まれず。

守備陣はGK東口のファインセーブに何度も救われた。

チームは8月31日福岡戦を最後に勝利から遠ざかり、4戦未勝利(2分け2敗)。攻撃陣はペレイラにパトリック、鈴木武蔵ら豪華な選手がそろうが4試合で得点1。

J2自動降格圏17位から抜け出せず、残り3戦となった。

【G大阪の今後の日程】

☆8日 横浜戦(A)

☆29日 磐田戦(H)

☆11月5日 鹿島戦(A)

※Hはホーム、Aはアウェー