日本協会の田嶋幸三会長(64)が13日、浦和レッズが勝ち上がっているアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝の日程を、2月から5月へと変更する要望書をアジア・サッカー連盟(AFC)に提出したことを明かした。「浦和と、5月に移せないだろうか、とレターを出している」と語った。

浦和の本拠・埼玉スタジアムは今季終了から23年4月までの改修工事に入る。決勝はホームアンドアウェー方式で、第2戦では圧倒的な雰囲気で選手を後押ししてきた、特別な会場が使用できない状況になっている。浦和は、同スタジアムでの開催を実現すべく工期の変更を埼玉県に要望したが、拒否された。

背景には日本代表戦の存在もある。当初の工期は21年10月から今年5月までだった。ただ、21年1、3月に行われたW杯アジア最終予選のホーム戦を開催するため、田嶋会長が埼玉県の大野元裕知事のもとに足を運んで要望書を提出。これが受け入れられ、工事が1年延期された。この結果、ACL決勝にしわ寄せがきた。

熱狂的な浦和サポーターは、同スタジアムでの試合時に「代表は支援。世界で闘う地元クラブは軽視?」と書かれた横断幕が掲げるなどしている。

浦和はこの日まで、5回にわたり経過報告を行っている。田嶋会長は「レッズさんやサポーターの気持ちは分かる。17日にAFCの会議があるので、またプッシュしたい」とサポートを続けることを約束した。

【岡崎悠利】