J1横浜F・マリノスは28日、元日本代表FW仲川輝人(30)が、J1のFC東京に完全移籍することを発表した。

仲川は、横浜が15年ぶりの優勝を果たした2019年に最優秀選手と得点王に輝いた。そのシーズン以来の頂点に立った今季も途中出場が多い中で7得点と貢献したが、新天地に活躍の場を求めた。

専大から15年に横浜入り。J2だった町田、福岡への期限付き移籍を経て18年に戻ると主力に定着した。J1通算140試合35得点、日本代表では2試合に出場した。

仲川はクラブを通じ、感謝をつづった。

「横浜F・マリノスに関わるすべての皆さんへ。

2015年から8シーズン過ごした横浜F・マリノスを離れる時がきました。

振り返ると、加入してからしばらくは思うように活躍することができず、もどかしい日々が続きました。ただ、大ケガを負った自分と契約をしてくれた横浜F・マリノス。そして、何よりどんな時でも支えてくれたファン・サポーターの皆さんに恩返しをしたい一心で、自分なりに日々全力で走り抜けてきました。

どれだけその恩を返すことができたか分かりませんが、マリノスファミリー全員で勝ち獲った2度の優勝は、自分のなかで一生残る大切な宝物です。

自分にとって横浜F・マリノスは、チームが一丸となりひとつの方向へ進むために、どのような振る舞いをするべきかなど、選手としてだけでなく、人としても大きく成長させてくれたとても大切な場所です。

横浜F・マリノスに関わるすべての人たちの存在がなければ、いまの自分はありません。

この8年間、歴史と伝統あるクラブの一員として、共に戦えたことをとても誇りに思います。

今度は対戦相手となりますが、またお会いできることを楽しみにしています。

マリノスファミリーの皆さんには、感謝してもしきれない想いでいっぱいです。本当にありがとうございました」