尚志(福島)が3年前のリベンジを果たした。19年度の2回戦で敗れた徳島市立に3-0で快勝。FW網代陽勇(あじろ・ひゆう、2年)が2ゴール1アシストと躍動し、OBで憧れのJ1鹿島アントラーズ(今季はJ2東京ヴェルディ所属)FW染野唯月(21)のように勝利に導いた。 盛岡商(岩手)は帝京五(愛媛)を2-1で下し、優勝した06年以来の初戦を突破。FW原田優汰(2年)が逆転ゴールを挙げ、エースストライカーの責務を果たした。聖和学園(宮城)は大分に2-0で快勝。FW桃原(とうばる)泰河(3年)が先制ゴール、DF雫駿介(3年)は2アシストの活躍で、出場5大会連続の初戦突破に導いた。
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試合終了のホイッスルが鳴り響くと、選手らはハイタッチで仲間と喜びをかみしめた。11大会ぶりとなった全国選手権の初陣で逆転勝ち。優勝した06年以来、県勢としては3大会ぶりの初戦突破を決めた。中田洋介監督は「立ち上がりは硬かったですけど、後半に持ち味を発揮して逆転してくれた。選手たちが頑張ってくれた」と振り返った。
背番号「10」がチームを救った。1-1の後半18分だ。グラウンダーの右クロスに原田がすべり込みながら左足で逆転弾。「狙っていた形。体を投げ出しても決めようと思った」。執念が勝った。両手を突き上げ、歓喜するチームメートのもとへ駆け寄った。「全国で決められて本当にうれしい。そこで喜ぶだけじゃなく、しっかり次に臨みたい」と気持ちを引き締めた。
ここぞで勝負強さを発揮し、結果を残す。県大会決勝では全得点となる2ゴールを挙げるなど大黒柱としてチームを支える。中田監督は「まだ2年生。この大会で何かきっかけをつかんで、来年は誰も止められないような選手になるポテンシャルはある」と一目置いている。
「覇権奪還」を目指す。ユニホームの首元付近に光る星は、06年度に全国優勝を果たした証しだ。次戦は31日、優勝候補の履正社(大阪)と激突する。久しぶりの全国1勝に満足はしていない。2度目の「頂きロード」を突き進んでいく。



