今季神戸から完全移籍で加入したコンサドーレ札幌MF小林祐希(30)がハードな練習を歓迎した。

13日、沖縄・金武町でのキャンプでフルメニューを消化。ランニングでは先頭を走る。「みんなが遅いから前にいる。これが僕の通常のペース」と涼しい表情。3日連続の午前と午後の練習を終え「2部練習ができる。最高じゃないですか」。全体練習後もピッチに残ってボールの感触を確かめるなど、疲れを見せない。

走力向上メニューが続き、チーム内で「キツい」の声が上がる中でも「今やらないと」と、シーズン完走を見据えた土台作りに励む。昨年のW杯カタール大会を見て「走れるチームが勝っている」と感じたからだ。「シーズン前に残留が目標というチームはない。全チーム優勝を狙う。そのなかで自分たちがタイトルを取れたらいいなと思う」と、たくましいメンタルで、チームを発奮させる存在となっている。

■初11対11に馬場「難しい」

午後練習で沖縄キャンプ初の11対11のミニゲームが行われた。前日12日は1人多い12対12だった。3-4-2-1で、ボランチに入った新加入のDF馬場は、パスを出した後の動きに迷いがあったという。「3バックの右をやる時より難しい。自分の中で整理がついていない。自分的には後ろから上がっていく方が特長が出せて好きだけど、与えられたポジションで100%やれば自ずと適性も見えてくると思う」と話していた。