サッカーJ1の鹿島アントラーズMF樋口雄太(26)が19日、宮崎キャンプでオンライン取材に応じ、得点力の向上に意欲を見せた。昨季は32試合2得点8アシスト。シーズンを終え「何が足りないか」を考え、得点の数字に目を向けた。「得点を伸ばすことで自分の価値が上げられると思った。アシストもできてゴールもできる選手が相手にとって一番怖い。去年、日本代表の目標を掲げて、そこを伸ばして行ければおのずと近づいてくる」と意欲を見せた。

20日にはJ2徳島ヴォルティスとの練習試合が予定されている。ミーティングでは岩政大樹監督が「どの試合でも特長を生かせる選手を使いたい」と明言しており、樋口は「どの相手でも自分のプレーができるように心掛けたい。自分の良さは、1試合通してボールに絡み続けることで、そのための走力が武器。去年はアシストは多かったが得点は少なかった。ゴール前のプレーを増やして、ゴールで貢献していきたい」と話す。

昨季、サガン鳥栖から鹿島に加入した。新型コロナウイルスの感染対策で満員のカシマスタジアムでの声援はまだ未経験だ。この日、岸田首相が新型コロナウイルスの感染症法の位置付けを今春、「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げる方針を示した。今季はスタジアム全体での声出し応援が解禁される可能性がある。樋口は「去年来て一番驚いたのは鹿島の声援の大きさ。去年は、一部のエリアだけでしたけど、それだけでも鳥肌が立った。去年に引き続き応援していただきたいし、満員のスタジアムであの応援を聞きたい」と心待ちにしていた。