昨季のJ1王者・横浜F・マリノスと天皇杯王者・J2ヴァンフォーレ甲府が対戦する富士フイルム・スーパーカップ(2月11日、国立)の概要発表が3日、都内で行われた。

富士フイルム・スーパーカップも今回で30回目を迎える。94年の第1回大会、95年の2回大会に出場し2連覇を遂げた元日本代表の北沢豪氏(54)が同大会のアンバサダーに就任し、会見に出席した。

30年前の第1回大会は、北沢氏が所属したヴェルディ川崎(現在東京V)が横浜フリューゲルスと対戦した。北沢氏が「フリューゲルス戦は、先制されて…」と話すと、隣の野々村芳和チェアマン(50)が「違いますね。武田修宏が先制して追いつかれてますね」と即座に訂正。野々村チェアマンは「2回大会が、0-2から追いついています」と突っ込むと、北沢氏が「PK戦になって、藤川さんが止めてくれた」と記憶の糸をたどりつつ、2回大会のヴェルディ川崎-ベルマーレ平塚(現湘南)戦を振り返った。

PKといえば、昨年のワールドカップ(W杯)カタール大会、年末年始の高校サッカーでも話題になった。北沢氏は「W杯、高校サッカーでもPKはしびれるシーン。JリーグでPKの機会をどう作るかが課題。このタイトルマッチにもあるのもいい」と話した。

北沢氏は宮崎キャンプで横浜、甲府を視察した。「カテゴリー差を感じないレベルの高さがあった。甲府はウタカを獲得して、ゴール前の時間のつくり方ができている。マリノスは昨季より強度が高い。トレンドのサッカーを展開している意味で魅力がある」と解説した。