J2藤枝MYFCの須藤大輔監督(45)が約2週間後の開幕に向けて手応えを口にした。鹿児島キャンプ8日目の5日、宿泊先のホテルで取材に応じた指揮官の表情は満足げだった。「充実のキャンプ。新しい選手と既存選手のすり合わせもほぼできている」。今季は新たに14選手が加入。この日までは練習と実戦、映像を使ったミーティングなどを通じて細かいチーム戦術の浸透を図ってきた。

課題も明確になった。キャンプでは短期間で複数試合をこなすスケジュールを消化。疲労がある中でも選手に質の高いプレーを要求した。指揮官は「チャンスは作れているけれど、決めきれない試合が多かった。ゴール前での最後の部分はもっと上げなければいけない」。キャンプ後の練習ではシュートに重きを置いたメニューも取り入れていくという。

チームは6日に午前練習を行い、9日間のキャンプを打ち上げる。いわきとの開幕戦までは2週間を切った。MF横山暁之(25)は「このキャンプを通じてチームとしてのボールの動かし方は深まったと思う。あとはゴール前のアイデアやイメージの共有。そこは詰めていきたい」と先を見据えた。【神谷亮磨】