「J2初勝利」が遠い。いわきFCがホームでレノファ山口FCに0-1の完封負け。開幕3戦未勝利(1分け2敗)と苦境を強いられている。前半16分、2戦連発中のFW谷村海那(25)が無人のゴールへシュートを放つも、無情にもボールは右にそれゴールならず。最大の決定機を逃したいわきは、後半20分にセットプレーから先制点を献上。待望の勝ち点「3」は、またもやお預けとなった。次戦は12日のアウェー仙台戦。気持ちを切り替え「東北ダービー」に臨む。

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開幕3戦目でも、いわきは「J2初勝利」を手にすることができなかった。谷村は無念の表情で敗戦の責任を受け止めた。

「自分の決定力不足。力不足。仲間がつないでくれたのに…。勝ちたかった。悔しいです」

絶好機を決めることができなかった。0-0の前半17分。相手GKがペナルティーエリアよりも前に飛び出し、はじいたボールが味方に当たり、谷村がそのこぼれ球に素早く反応。無人でガラ空きのゴールに向かって、右足を振り抜いたが、ボールは大きく右へ…。谷村は両手で顔を覆い、ピッチ上に崩れ落ちた。「(DFが)ゴールカバーに入るのが見えて、少しプレッシャーを感じた。気持ちに余裕がなかった」と肩を落とした。

開幕から2戦連続ゴールと存在感を発揮。だが自身は、勝負どころでの決定力不足を課題に挙げた。「練習をやっていくしかない。1つ1つ(精度を)上げていきたい」。チームは3戦未勝利。初のJ2舞台でなかなか波に乗れない。悩めるストライカーの決定力向上がチーム浮上のきっかけになる。

待望の勝ち点「3」を見据える。「とりあえず(J2で)1勝するために準備していきたい」。次戦は12日、アウェーで仙台との東北ダービーに臨む。「(開幕から戦った)3戦の中では一番(仙台が)強い。今まで以上にやっていきたい」と気持ちを引き締めた。J1経験もある難敵。下馬評を覆し、クラブ史に新たな1ページを刻む。【佐藤究】