希望の光をともす。J2ベガルタ仙台は9日、12日のホームいわきFC戦に向け、仙台市内で約1時間半の練習を行った。明日11日で東日本大震災から丸12年。仙台一筋でプレーするDF蜂須賀孝治(32)は、いわき戦を「負けられない一戦」と位置づけ、気持ちを引き締めた。

「(シーズン)42試合の1試合ですが、特別な一戦で、特別な相手だと思う。ホームですし、熱い試合をして東北全体に元気を与えたい。勝利は譲れない」と言葉に力を込めた。

Jリーグ初対戦となる「仙台対いわき」の東北ダービーは、震災翌日の12日に開催されることとなり「復興応援試合」と銘打たれた。両クラブが被災地の思いを背負う。蜂須賀は「毎年、特別な思いは変わらないです」と言う。自身は、仙台大2年時の練習中に被災した。当時の記憶は今でも鮮明に残る。その後、仙台でプロとしてのキャリアをスタートさせ、今季で11年目を迎えたが「3・11」への思いが変わることはない。

今季はここまで1勝2分けと3戦負けなし。蜂須賀は3試合連続後半からの途中出場で、存在感を発揮している。「僕のようなユーティリティー性のある、いろいろなポジションができるのは強みでもある。チームをつなぐ選手は必要なので、いつでも、どこでもいける準備をやっていきたい」と語り、与えられた場所で、責務を全うしていく。特別な1試合を制し、ホーム連勝を飾り、J2優勝に確かな弾みをつける。【佐藤究】

■GK松沢チーム初合流

J2徳島から期限付き移籍で加入したGK松沢香輝(30)が9日、チームに初合流した。GK練習などで精力的に汗を流し、全体練習後にはチームメートと笑顔で話すシーンもあった。シュートストップを持ち味とし「J2優勝&J1昇格」の一翼を担う。「ピッチに立って、チームの勝利に貢献することを第一に考えたいですが、どんな立場でもチームのために貢献する振る舞いをやっていきたい」と力を込めた。