J3初昇格のFC大阪は、記念すべきホーム開幕戦で黒星を喫した。

昨季J2だったいわてグルージャ盛岡との試合は観衆3408人が集まった。

FC大阪は前半32分にDF館野が左サイドで相手のまたを抜いて、中央にグラウンダーのアーリークロス。FW島野がワンタッチで抜け出したが、シュートは相手DFに阻まれた。

前半は0-0で折り返した。

試合が動いたのは、後半7分。

岩手は左サイドからFWチャン・ヒョンスが逆サイドにクロスを上げた。大外からフリーで走り込んだFW宮市が豪快にたたきつけるヘッド弾。敵地に乗り込んだ岩手が先制した。

FC大阪も同点を狙って攻撃を繰り出した。

同19分にはFW久保が切れ味鋭いドリブルで、右サイドを駆け上がった。中央へのクロスからのこぼれ球を途中出場のMF町田が左足でシュート。しかしボールはわずかにゴール右に外れた。

岩手は同29分にFWクリスティアーノの突進からPKを獲得。これをクリスティアーノが冷静に右足でゴール右に決めて追加点を奪った。

後半ロスタイムにも岩手が3点目を追加した。

試合はこのまま終了。

FC大阪はホーム開幕戦で今季2敗目を喫し、1勝2敗。岩手は今季2勝目を挙げて2勝1敗とした。

FC大阪でゲーム主将を務めたMF西矢健人(23)は「ファンの前で勝ち点3が取りたかったが、ここで試合ができて感謝している。雰囲気のあるスタジアムで、恵まれているなと思う。レベルはJFLとJリーグで違う部分はある。そこは高めていきたい。ビルドアップのところで、もっとポジションを変えたり、ボールを前につけることができたと思う。課題というよりも、そこは伸びしろかなと思う」と話した。

志垣良監督(42)は「サポーターに勝ち点3を届けられず、申し訳ない気持ちはあります。(昨季は)J2にいた岩手さんはスキを見逃してくれなかった。相手にチャンスを与えてしまった。チャンスをつくることもあるが、よりよいチャンスを探して逃してします。足を振り抜くということを大事にしたい」とした。

その上で、ホーム開幕戦について「全員が勝ち点3を目指していた。選手も気持ちよく高揚感の中、いい形でピッチに入れた。次は我々が勝ち点3をサポーターの方々に届けられるようにアグレッシブに戦いたい」と誓っていた。