井原正巳監督(55)体制での初陣となった柏レイソルが、首位ヴィッセル神戸を迎えた一戦で勝ち点1を獲得した。

柏は立ち上がりから積極姿勢を見せる。MF小屋松知哉(28)が左サイドを突破し、FW細谷真大(21)もペナルティーエリア内で受けて果敢にゴールを狙い、前への意識を感じさせた。

それでも神戸が前線3人の力で先制する。前半24分、MF汰木康也(27)が左サイド深い位置から右足クロス。ファーサイドのFW武藤嘉紀(30)が落ち着いてコントロールして中央に送ると、FW大迫勇也(33)が右足でゴール左に流し込み、自身今季10点目を決めた。

先手を取られた柏だったが、後半も攻撃姿勢を失わなかった。神戸ペナルティーエリアに幾度となく入り込んだ。その姿勢が、思わぬ形での同点ゴールを呼び込む。

後半22分、中央左で持った神戸DF本多勇喜(32)に細谷が圧力をかけると、慌てた本多が自陣に向けてバックパス。GK前川黛也(28)がゴールを外した位置でパスを待っていたことで、ボールはそのまま無人のゴールに転がり込み、オウンゴールで試合は振り出しに戻った。

追いついて勢いに乗る柏は、同36分に右からの鋭いクロスに細谷がニアに飛び込み、1分後には途中出場のFWフロート(25)が右サイドから豪快に持ち込んで狙いすましたシュートを放つ。いずれもわずかに枠をとらえられなかったが、惜しい場面をつくり続けた。

試合はそのままタイムアップ。ミスからペースを失った神戸は、アウェーで悔やまれるドローとなった。

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